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2022.12.22
こんにちは!
ネストデジタルクリエイティブアカデミーSTAFFです🕊
先日は、ネスト初の主催イベントとなる「CREATORS WEEK 2022 SUMMER」が開催されました。
この記事では、イベントウィーク初日に行われた、
グラフィックアーティスト菓(KONOMI)さんのトークイベントの様子についてお伝えしていきます。(※一部抜粋)
今回のトークイベントは、ネストの講師も務める菓(KONOMI)さんに受講生が疑問を投げかける座談会形式で行われました。菓(KONOMI)さんのアートレーベル”ITOOᴋᴀSHI”の作品からデザインのお仕事にまつわる話題まで、幅広くお話を伺いました。
プロのクリエイターって、普段はどんなことを考えているのでしょうか?
見逃してしまった方は、要チェックの内容です👀!
目次
受講生N 本日は、個展会場にて菓(KONOMI)先生のアート作品に囲まれてのトークイベントです。かわいい!これらのような、一枚絵のアートを制作するときには、色やモチーフなどはどのように決めていくのでしょうか?
菓(KONOMI) たとえばこの「いばらの波」という絵ですが、好調だったり不調だったりする人生の波をいばらにたとえていて、険しいいばらの道を波乗りしていくようなイメージで作りました。辛いことも楽しむような気持ちで乗り越えていけばいいんじゃないかと思って描いたんですが、彩ったらカラーが出すぎてしまうので銀にしました。
受講生N あえて色を選ばなかったんですね!
菓(KONOMI) はい。なので、金箔ではなく銀箔なんです。観る人のカラーをのせてほしいな、と思って。
受講生N 普段は、アート以外だとどんなものから影響を受けますか?
菓(KONOMI) 音楽が多いです。歌詞が入っていないほうが妄想が膨らむので好きかもしれないですね。普段生活していて、なんとなく気になって頭の片隅に残っていることが浮かんできたりします。
受講生N そういった妄想って、ことばで残りますか?イメージで残りますか?
菓(KONOMI) 感情で残ることが多いかもしれないです。
受講生N 感情!それでいうと、先生の作品を見ていると、この感じは身に覚えがある!と思うんです。泣いているキャラクターの作品を観て、友達と会話が噛み合わなくって打ちひしがれたときの気持ちを思い出しました…。菓(KONOMI)先生は、気分が落ち込んだときはすぐ持ち直しますか?
菓(KONOIMI) 沈みっぱなしです(笑)引きずっちゃいますね。でもそれをちょっと楽しんでる自分もいるんです。どうしてもハッピーなことにスポットが当たりがちですが、悲しさや悔しさも遠くから眺めてみると愛おしくて可愛らしい感情だなと。それに、悲しいことがあると、絵が描ける!と思ったり。学生のころ、虎の絵を描き始めたのも”怒り”から始まっています。どこにもやりきれない思いを描き続けてきているんだと思います。
受講生N 先生の作品は言葉に表すのが難しいなとも思うので、納得です。
受講生K 私は先生のキャラクターは、何にでも変化できるキャラクターだなと思いました。羽が生えた天使のようなキャラクターもいれば、カマを持った悪魔のようなキャラクターもいたり。お母さんに見えるときもあれば、赤ちゃんに見えるときもある。だけど、ぜんぶ同じ顔をしています。
菓(KONOMI) すごい考察!たとえば、キャラクターが抱き合っている絵は見る人によって親子に見えたり恋人同士に見えたりすると思います。見てる人が大事にしている関係性を基準にして見てもらいたいなと思っています。立場もその時々によって変わるじゃないですか。親になったり、子どもの立場になったり。
受講生N 対になっている作品群もありますね。「かわいらしく澄ました表情」と「感情がむき出しになった表情」の正反対の表情をもつキャラクターが並べられています。
対になっている作品群
菓(KONOMI) 表面を見ただけではわからないわからない内面にもスポットを当てたいんです。飄々として見えても本当は泣いてるんだよ、祈ってるんだよ、と。元のキャラクターから「陰」と「陽」に派生したキャラクターもいます。だれもが「男性性」や「女性性」、「強い自分」や「弱い自分」を持っていますよね。そのような、対極なものを表すのが好きなんです。
受講生N デザインのお仕事に関する質問に移っていきたいと思います。うまくいかないとき、行き詰まったときはどうしたらよいでしょうか…。
菓(KONOMI) 制作のお仕事ってそういうことがめちゃくちゃありますよね。私も、今ではあまり無いですが、昔はよくありました。アイデアに詰まったり、迷ったり…。
受講生N 迷ったら、どうしてましたか?
菓(KONOMI) それも一案にしちゃいます。デザインの提案をするときにA案とB案で提案するんですけど、C案に入れてみたり。新しい案として提案してみますね。
受講生N なるほど…!なんにも思いつかない!ってことは無いんですか?
菓(KONOMI) それは無いです。もう慣れてるっていうのもあるんですけど、常にアイデアのストックはしているので。いいな、と思ったものは写真に撮りますし、SNSのブックマーク機能やスクショで大量に保存しています。それから、デザインの提案をするときに、やったことないテイストにチャレンジするっていうのは自分の中で決めていて。遊び感覚もあるんですけど。それこそC案に入れてみますね。
受講生N ブクマに、C案。そうやって自分のなかに表現のアイデアをストックしていくんですね。
受講生K デザインの提案をするとき、流行も気にしているのでしょうか?
菓(KONOMI) します。アンテナも張っています。インスタグラムとかピンタレストをチェックして、海外のデザインも参考にしたり。ただ、早すぎると理解されない、というのもあって…。流行っているものの1個前のものを作るようにしています。
受講生N 海外の流行が日本に入ってくるのって、ちょっと時間かかりますもんね。
菓(KONOMI) そうなんです。なので、早いかも?と思ったらC案で提案してみます。
受講生N やっぱりC案!C案で遊ぶというのは今日の大きな学びです。自分が仕事するときにもぜひやっていきたいです。
菓(KONOMI) そうですね。作らされている気持ちになるよりは、いい機会をいただいてるからスキルアップも兼ねて作ってみよう!という意味でのC案ですね。
観客の方 仕事上での人脈の広げ方を教えていただきたいです。
菓(KONOMI) 一番と言っていいくらい大事なことですね。私は色々なイベントに参加して、繋がっていきました。クリエイティブ業界の中でも、同じ業種で集まるイベントや異なる業種で集まるイベントなど、色々なものがあります。今日みたいなイベントもそうですし、全く関係ないようなイベントとか遊びとかも。自分で足を運ぶのがすごく大事だと思います。ハッカソンに参加して、Webやアプリのクリエイターさんとコンテンツを制作したこともあります。
受講生N 色んな人とも出会えるし、制作もできるし、楽しそうですね!
菓(KONOMI) はい。アンテナを張っている会社の方は、イベントで声をかけてくださいます。クライアントさんともそこで出会ったり。
受講生N SNSからのお仕事の依頼と、リアルイベントからの依頼はどちらが多いですか?
菓(KONOMI) 私の場合はリアルな人脈がきっかけの方が多いですね。8:2でリアルのほうが多いです。
受講生O ネストの受講生は、美大や美術系の専門学校で学んでいない方が多いです。そういった、学び始めたばかりの方がクリエイターになっていくために、何からはじめたらいいでしょうか?
菓(KONOMI) 今は発表する場がたくさんあります。SNSに自分の作ったものをアップするのもはじめの一歩だと思いますし、デザインフェスタに出てみるとか。SUZURIさんなどのサービスを使えば在庫を抱えずにグッズを作ることもできます。自分のやってみたいところからはじめるのがいいんじゃないかと思います。
受講生O まずは挑戦してみよう!ということですね!
菓(KONOMI) はい。作ってみたいとか、やってみたいとか、楽しむ気持ちがすごく大事。”やらなきゃ、やらなきゃ”、というよりは、”やっちゃえ!”という心意気で、楽しんでほしいですね!
[ Graphic Artist ]
札幌出身、東京在住。モバイルコンテンツ制作会社、アプリゲーム制作会社、Web制作会社を経て、現在はグラフィック全般・イラストをメインに、FUJI ROCK FESTIVALやJOIN ALIVE等の音楽フェスのグッズやアパレルブランドとのコラボ、エンタメ関係の制作など多方面で活躍。日々過ごして得た自身の哲学とインスピレーションをアートやグラフィックで表現するアートレーベル”ITOOᴋᴀSHI”を作り活動中。
Instagram:https://www.instagram.com/___ko_no_mi___
Twitter:https://twitter.com/___ko_no_mi___
Linktree:https://linktr.ee/___ko_no_mi___
ここまで読んでいただきありがとうございます。グラフィックアーティスト菓(KONOMI)さんのトークイベントについてお伝えしました。
ネストデジタルクリエイティブアカデミーでは、引き続き、クリエイターの皆様、クリエイター志望の皆様のためのイベントを企画していきます!
イベントやアカデミーの最新情報は、公式サイトTOPやお知らせからご確認ください。
また、アカデミーでどんなことが学べるか知りたい!という方は、ぜひオンライン相談会・オープンキャンパスに起こしください!
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